作品制作のための「詩」のようなものを
思いつくままに
2007年のテーマは「星」
「海ニ注グ月光」
夜ノ静寂(しじま)ニ広ガル海ハ
波頭ニ無数ノ綺羅星ヲツケテ
巨大ナ魚ガ鱗ヲ光ラセ
泳イデイルヨウダ
「海の碧(あお)に融けこむ」
珊瑚礁がどこまでも広がる
碧(あお)の中
ダイバーの周囲には
ダイヤのような気泡が無数に立ち上る
透き通る海の中を
色とりどりの魚たちが群れをなす
見上げれば海面は
キラキラ光るステンドグラス
「海 風」
巨船「飛鳥Ⅱ」は
エネルギーに満ちた航跡を一直線に伸ばし
海風に包まれて南へ進む
横浜からの距離1915km
時速17ノット
水深3600m
「光の帯」
遥か スコール
海と空と風が 溶け合い
虹は架け橋となる
「拈華微笑(ねんげみしょう)」
拈華微笑
あたたかな微笑みに包まれて
心と心が繋がった
心が温もった
波が静まった
「朧夜に」
ダンス・ダンス・ダンス
笑いながら 話しながら 踊りながら
風に誘われ舞う
花びら数多(あまた)
朧夜に桜花 ダンス・ダンス・ダンス
「朧夜にDANCE DANCE」
DANCE DANCE DANCE
風に誘われ舞う 花びら数多(あまた)
「一 心」
こころは
こころのために
うごいています
こころが
いちばんの
ちからもち
「二千光年の彼方」
ペルセウス座流星群
夜空の一点からたくさんの流星ダストが
猛スピードで地球の大気に突っ込んできた
一瞬の発光は
二千光年の彼方から
鮮やかな白金色にその帯を引き
天空を駆け抜けた
「線香花火」
牡丹 松葉 柳 散り菊
ほんの小さな火の玉は姿を変えながら
時に激しく火花をはじかせ
命を燃やす