作品制作のための「詩」のようなものを
思いつくままに

2011年のテーマは「遊」



「染まりゆく春」
ああ はるは
萌える緑に染まります




「アルバム「時」」
季(とき)の一片を
ひろいあつめて




「行く」
前を向いて
あるいていこう。




「こころ遊び」
母の心は

空を自由に飛びまわっている
ユラユラと今ここにいたかと思えば
ソワソワと女学校の友と汽車に乗って
遊びに行ってしまった
フワっと母の心はここに戻り
今度は真剣な眼差しで仕事の話をはじめる
娘達は飽きることなく何度でも
母の話に耳を傾ける
母は
心を遊ばせながら
娘達に話し続ける
ベッドの上で
八十年の人生を行ったり来たり




「冬至を前に」
歳時記に手招きされ
まあるい柚子を買いました
ぷかり
ぷかり
湯船で
私も柚子になる